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生命保険の基礎を学ぶ!生命保険の基礎知識から、比較や見直しまで。

保険金が支払われない?

生命保険金が支払われない場合というのはどういう時でしょうか。一般的に生命保険金と言えば死亡保険金を想定されることが多いので、ここでは死亡保険金を例に話を進めます。

 

まず、死亡保険金を受け取るには、契約者または受取人が、契約している生命保険会社に被保険者が死亡した旨を連絡しなければなりません。これ、当たり前のこととお思いでしょうが、黙っていても勝手に保険金が振り込まれる、あるいは生命保険会社のほうから何がしかの連絡をしてくるはず、と思い込んでいる方が意外と多いのです。つまり、こちらから連絡をしなければ、保険金は支払われないと考えていたほうがいいのです。

 

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それ以外に、契約時の問題で死亡保険金の不払いが発生するのはどんなケースでしょうか。

 

一番問題となるのは、契約時の告知に関することです。いわゆる「告知義務違反」というものです。

 

告知義務違反とは、簡単に言えば、契約の際に告知すべき事項を告知しなかった、もしくは虚偽の告知をした、ということです。例えば、被保険者が何らかの持病を抱えている場合、保険料の割り増しなどの条件が発生します。全く健康で持病など抱えていない人と同じ保険料では、平等でないからです。契約時に持病を告知せず、それが保険金支払いの際に発覚すると、保険金が減額されたり、あるいは悪意とみなされれば全く支払われなかったり、ということになってしまうのです。

 

ところが、告知義務違反は、契約後2年経過すると保険会社がそれを理由に契約解除することが出来なくなってしまうという面を持っています。これを逆手に取って、保険会社の営業マンが何としても契約を獲得するために、2年経てば平気だからと契約者を説得して必要事項を告知させずに契約してしまうなどという事件もありました。この場合も、状況によりますが、営業マンの責任を追及出来ずに泣き寝入りするしかないということも有り得るのです。

 

つまり、契約内容をきちんと確認するなどの基本的なことはもちろん、告知すべきことは正確に告知を行うなど、保険の契約はあくまで自己で責任を持って行わなくてはならないのです。