生命保険の見直しについて
これまで契約していた生命保険契約を、何かの機に見直すというのはとても重要なことです。契約当時には出来る限り将来予測を行った上でしかるべき保険商品を選択したり、組み合わせたりしているはずではありますが、それでも現実はその時の予測と大きく異なるということが往々にしてあるからです。結婚した、子供が生まれたなど、いわゆる人生の節目でぜひ見直しを行うべきです。自分にあった保険にしっかりと入っているという安心感は、人生における充実感にも繋がります。
ただ、見直した結果、現在の生命保険を解約して、新たに別の生命保険を契約するような流れになった場合は、注意が必要です。手順を間違えると、最悪の場合、無保険状態になってしまうからです。つまり、新たな生命保険を契約出来ずに、断られることも考えられるのです。その際、既に現在の生命保険を解約してしまっていると、もはやどうしようもなくなってしまいます。
現保険の契約当時は健康で引く手あまただったとしても、加齢により様々な症状が体に出ている場合も多いでしょう。特に定期的な通院や薬物摂取などをしている人は、それを隠して契約するのは重大な告知義務違反にあたり、いざという時に保険金を受け取れなくなってしまいます。新たに生命保険を契約するのは、現在の生命保険を契約した時よりも、難しくなっていると考えておくのが無難と言えるかもしれません。
繰り返しますが、生命保険の見直しはとても重要なことです。ただ、場合によっては多少の期間、新旧2つの生命保険契約が重複しているような状態でもやむを得ないくらいの慎重さが必要です。実際には重複しないように新旧双方で調整するのはそれほど難しい話ではありませんが、あくまで気持ちの問題として、意識しておいてはいかがでしょうか。
新たな生命保険契約の成立後に、（必要が無ければ）現在の生命保険を速やかに解約する。これを、覚えておいてください。
