人間はいつどうなるか分からない
いきなりネガティブな話で恐縮ですが、保険制度の観点からすれば、病気・事故など原因はともあれ、人間はいつどうなるか分からない、いつ死んでもおかしくないということを再認識すべきです。
特に家庭をお持ちの場合、今日明日に自分が死んでも家族が路頭に迷わないような準備をしておくべきだと、あえて強く推奨しておきます。
と言いますのは、若くして稼ぎ頭の親(父親、または母子家庭の母親など)が亡くなったのに、自分は何不自由なく大学まで出ており、実はそれは生命保険のお蔭だった、というような話をよく耳にするからです。
昨今の少子化の原因の一つに、教育費の高騰があるという説があります。
公立・私立や文系・理系の選択によっても違いますし、種々の統計調査によっても様々なデータがあるので一概には言えませんが、幼稚園入園から大学卒業までにかかる教育費の総額は概ね1000万〜2000万前後というのが相場のようです。
これだけ高額な教育費ではあるのですが、子供がその重さや、それを気にしなくて良い有難さに気付くのは、多くの場合すべてが終わってから、つまり成人になってから、あるいは大学を卒業してから、ともすれば結婚して自分が親の立場になってからようやく・・・なのです。
逆に言えば、親が死んだからお金がない、このままでは自分は高校にも大学にも行けない、などといったことを、すぐに心底から理解出来ることは稀なのです。それが子供、それが人間なのです。そしてその理解を強要するのは酷と言うべきであって、出来るならばそれをせず済ませることに越したことはないのです。
今回は教育費を例にとって基本的な話に立ち返ってみましたが、こういったことを改めて意識することが、生命保険の賢い選択や見直しなどを行う前向きな動機付けとなれば幸いです。