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生命保険の基礎を学ぶ!生命保険の基礎知識から、比較や見直しまで。

保険会社だって努力している

当然ですが、加入者から保険料として集めたお金を減らさないようにしたり、あるいは、より増やしたりするために、保険会社は数々の経営努力をしています。

 

例えば、保険金を支払ってばかりいては、いくら多くの加入者から毎月保険料を集めていたとしても、そのお金は減る一方です。つまり、死亡保険で言えば、亡くなる加入者が多くなればなるほど、それだけ多くの保険金を支払うことになってしまい、集めた保険料がなかなか貯まっていきません。加入時に行う「審査」というのは、それを防ぐために実施するものです。要するに、保険会社では、健康状態が悪い人や、保険金を支払う可能性が高い人などをあらかじめ見定め、加入を断ったり、保険料を高めに設定したりといった、集めたお金を減らさないためのリスクヘッジを行うのです。これが「審査」という訳です。

 

また、加入者から集めた保険料を少しでも増やすことが出来るよう、投資などの運用も積極的に実施しています。そして、少しでも安全で確実な運用が出来るよう、常に状況を監視し、投資先や投資比率を変更するなどの努力を日々行っているのです。

 

こうして守られたお金も含めて、保険会社の事業年度末における決算時にもしお金が余れば、それらは剰余金として、契約者や(株式会社であれば)株主などに、配当(還元)されるという訳です。ちなみに、こと契約者に関して言えば、剰余金は「契約者に返す」という意味合いが強いものになります(→詳しくは、「配当金とは」のページもご参照ください)。

 

いずれにせよ、保険会社は、加入者から保険料として集めたお金をただ黙ってプールしているだけではないのです。もちろん、ここで述べたこと以外にも日々様々な努力をしています。そして、我々消費者にとっては、そういった企業としての努力や、上で述べた運用成績といった実績なども、保険会社を選定する際の大事なファクターとなることは、言うまでもありません。