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生命保険の基礎を学ぶ!生命保険の基礎知識から、比較や見直しまで。

ネット生保とは(その3)

破竹の勢いで快進撃を続け、対応する生命保険会社も徐々に増えてきたネット生保ですが、誕生当初から、その事業モデルに疑問の声があったことも事実です。また、ここに来て、ネット生保各社で前年実績を達成出来ない状況が続くなど、その成長が踊り場に差し掛かって久しいというのが実態です。

 

ネット生保は曲がり角を迎えたなどといった記事がメディアに溢れ、インターネット専業を謳っていた企業が各種金融機関における窓口販売や、代理店での対面販売に手を出し始めるといったニュースも見受けられました。人生における大きな買い物である生命保険を、インターネットで手軽に販売するという事業モデルについて、当初より異を唱えていた人達からは、「ほら、見たことか」といった声も聞こえました。

 

確かに、業界分析の専門家からも、「目新しさが薄れ、需要に一段落ついた感がある」といった声を耳にします。「生命保険は基本的に専門家のアドバイスを受けて契約するものであり、自ら積極的に商品を選択して買うような性格のものではなかったという、ただそれだけのこと」といった、辛辣なことを言う人もいます。

 

ただ、逆に言えば、こういった新しいビジネスにおいて、時間が経つにつれ当初の勢いが衰え、成長が鈍化するのは当たり前のことです。モノは考えようですが、それを当然のこととして謙虚に受け入れ、「一旦落ち着いたが、まだまだこれから」と捉えるか、揚げ足を取ったり、重箱の隅をつついたりするような物言いで、「予想通り、やっぱりダメだった」と捉えるかで、今後に対する見解は180度変わってきます。

 

もちろん、多くのネット生保関係者における捉え方は、前者です。その背景には、インターネットの可能性には今なお開拓の余地が大いにあるといった期待もあるようです。それもあってか、まだまだネット生保に新規参入する企業の話は、後を絶ちません。そういった事実を鑑みても、生まれた時からインターネットが存在し、幼い頃からそれに慣れ親しんでいる若年層が、家庭を持ち、生命保険契約の主流層になっていくまさにこれからが、ネット生保の真の勝負時なのかもしれませんね。